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私は、従業員1000人程度の機械系のメーカーで設計業務に従事している労働者である。 従業員1000人程度の規模であると、現場の組立作業者などの直接員とのやりとりもかなり多い。 そこで最近思うようになったのは、若い(20代)の組立員のモチベーションが極めて低いということだ。現場に行くと毎日のように感じるのである。これは何故なのか。 現場に行くと毎日のように思うことなのである。 もう、20年前のバブルの頃に巷間の風潮は「製造業よりも金融、不動産の方が儲かる」ということだったことは間違いない。私もその頃に学校を卒業し、メーカーに勤めたからだ。その当時、工学部出身でも銀行や、不動産業への就職の割合はかなり高かったと思う。つまり収入第一主義であったのだと思う。 その後バブルは崩壊、本来の日本の産業のあり方が問われなければならなかった筈なのであるが、メーカーは不採算が多くスリム化するなどという旗印の下、強引なリストラという首切りが行われてきたのである。 そこには、これまで日本の製造業が脈々と築き上げた長期的な視点における経営というものが社会的に(国主導でもあるのだろうが)通用しなくなってきたとも言える。 そして、この1,2年でメーカーの復活(経理上の)も見えてきた。しかしながらリストラによって失った中堅の労働者が戻ってくるわけではないのである。彼らはいったい今どこで何をしているのであろうか。 私の担当する機械の現場には、もう退職して嘱託で働いている作業者(62歳くらいか)がいる。その人(仮にAさんという)の仕事する姿勢はまったくもって頭が下がるもので、私のような若造はいつも教えを乞うているのが現実なのだ。 Aさんは、仕事をしているときは鼻歌を歌い、「そこの精度を出すなら、こうやってみろ」と後輩に指導した後に「ぐあっはっはっはっは」と笑う。 しかし、退職しているにも関わらずその職場では、Aさんが居ないとピリッとしない。皆がAさんに自分の仕事の優劣の判断をあおぐからだ。 Aさんのことを若い連中は、なんと言っているか「Aさんは、仕事が趣味なんだよなあ・・・」と。これは蔑んだ言い方ではなく、自分達にそれくらいの気持ちは持ち合わせていないということなのだと思う。 Aさんがこれまで働いてきた会社での環境と、現在の環境はかなり違うであろう。 現場では派遣労働者が6割程度を占め、仕事量の調整弁としての役割を担っているのである。Aさんが働いてきた当時はほとんどが正社員で、仕事量の調整弁は別のところで行われていたことだろうことは想像に難くない。 そして現在の正社員は、賃金の抑制と、コスト削減、恒常的リストラの掛け声の下で毎日が汲々とした仕事の仕方をせざるを得なくなっている。彼ら若い社員はその状況をまっすぐに受け止めてしまうので(受け止めざるをえないのだが)言われたことをやる、だけの労働者になってしまうのだ。 この状態でモチベーションを上げる、そして自らの技能を上げていくのはやはり至難の業ではないのか。これは経営者にももちろん考えてもらわなければならない問題なのである。 この状態では、第二、第三のAさんは生まれないであろう。 私の会社で現場からAさんが居なくなったら・・・。そう考えると背筋が寒くなるのだ。 技能者が居なくなった現場で何が起こるのか、それは外注業者への無責任な丸投げだけであろう。納入されたものを管理してそれに対しての難癖と、無責任な追求だけが行われるであろう事を予見せざるを得ないのだ。 そう考えてきたときに、日本の製造業は、「ミニトヨタ」になるのではないかという心配である。製造ラインは期間工(派遣工)によって支えられ、技能とは程遠い作業の積み上げによって生まれる製品。外注業者からの納入だけを管理する正社員達。 私は、このような日本の製造業の流れを黙ってみていなければならない事が残念なのである。 団塊の世代が年金を増やそうと、自己資金を運用などしようとすればするほど製造業は弱っていく。そう思う今日この頃なのである。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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ブログ引っ越します。
ブログを引っ越します。 これまでの記事は持って行きません。 ...続きを見る |
ジョージオーウェルよ! 2007/09/16 14:14 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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前略 興味深く読ませていただきました。貴方の記事をネタにして、拙稿を書いてみました。今後とも宜しくお願いいたします。草々 |
コルホーズの玉ネギ畑 2007/09/16 19:38 |
奇特と呼ばれるのが好きなFADです。追っかけ、やらせてもらいます。 |
FAD 2007/09/16 20:15 |
birst_headさん |
eric_brea 2007/09/16 21:07 |
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